「鈴那ちゃんいるかな?」
「知らね」
そんなん俺が知るわけねぇだろ。
ってか行くだけでも嫌だ―
まぁ、もう今さら言っちまったことだし変えらんねぇが…
そんなことを思いながら着いてしまった2年4組。
「キャー!麗音君よ!!」
「うちのクラスに何か用かな!?」
「ヤバい!マジヤバいよ!本物凄いカッコいいじゃん!!」
俺が行くだけで…
まぁ俺がモテるのは知ってる。
だからっていちいちうるせーんだって。
ったくもっと黙れねぇのかよ。
「相変わらずモテモテだね、麗音っち。」
「あぁ知ってる。
ってか見つけたか?朔鈴那。」
「ううん、いないよ。
別の場所にいるのかな。」
「適当に検討つけろ。
早く見つけんぞ。」
これ以上いると、鼓膜が破れる。
それに友菜がきちまう…
それだけはなんとしても避けたい。


