…そうだな。
何意地になってたんだ俺は。
謝ればそれで済むことじゃんか。
鈴那に言われて気づくなんて。
「お前が俺様にお説教するなんて10年早い。
けど…ありがとな。
帰り空けとけ。四組行くから。」
「は…は、い…」
それでいい。
鈴那の頭をぽんぽんと撫でて、俺はさっきまでいた屋上に向かった。
一言言えばいいんだよな。
ごめんって。
そんなんだったら親友を失うことに比べたらなんでもねぇ。
屋上のドアを開ける。
正面には優真が1人で座っていた。
湊は?とかそんなことはどうでもいい。
「優真…」
「…………」
まだ怒ってんのかな。
「優真…さっきはごめん」
「麗音っち…
麗音っち〜〜!!!」
「うわ!?」


