いなくなっただけで…じゃねぇか。
大きいな…優真の存在は。
幼等部のころからこんな俺に付き合ってくれてたもんな。
「事情はよく分かんないですけど、閖桜君のこと閖桜って呼ばないんですね。」
「はぁ?」
「さっき、湊と一緒に私の所にきたんです。
その時言ってましたよ。
麗音っちに閖桜って呼ばれた。って。
言いすぎちゃったよ…って。」
なんだよそれ…
お前が俺のこと麗音なんて呼ぶから、俺も閖桜って呼んだのに…
後悔してんのは俺だけじゃないんだな…。
「私がこんなこと言うのもどうかと思うんですけど…
早く仲直りしたいなら、謝ればいいんじゃないですか?
ごめん。の一言だけでも…」


