「待たせてごめん。」


「優真君が寝てるっていうからもっと遅いと思ってたんだけど…」


無理矢理起こされたからな…優真に。


多分何もされなかったら、午後の授業も寝てただろうけど…



「もっと遅い方が良かったか?」


「いや…。早く来てくれてありがとう。」


「本題に入ろうぜ…

鈴那のことだろ?」


そう言うと、少しだけ湊の顔が歪む。

図星か…。



「分かってるんだね。
なら話は早い…。

鈴那にはこれ以上関わらないでほしいんだ。」



「……………」




はぁ!?


なに考えてんだ…

俺に鈴那に近づくな、か。


宣戦布告か?



けど、俺は諦める気なんかない。


から、



「それは無理だな。」