けど、やっぱ朔鈴那を譲る気はない。
俺が落とすまでは…絶対。
「話が終わったのなら…
あと、あの…枢義さん…」
……ダメだ、女の声でさんづけとか気持ち悪すぎて聞いてらんねぇ。
「お前も麗音でいい、鈴那。」
俺も勝手に鈴那って呼ばせてもらうし。
「じゃあ…麗音君、
えっと、やっぱり慣れないので眼鏡だけでも…」
「……まぁいいよ。」
それならまぁいっか。
これから慣れさせていけばいい。
「じゃあ麗音っち戻ろっか。
鈴那ちゃんまたくるね♪」
「はぁ…」
「鈴那今日は一緒に帰れそう?」
「あ、うん。多分…」
……幼馴染みの権限かよ。
全く、相手の方が有利なのは仕方ないとはいえ、やっぱムカつく…


