「枢義麗音。お前のこと湊って呼ぶから麗音って呼べ。」
「あ、はい!」
「麗音っちえらそー!」
「すいませんねぇ!」
俺はこんな言い方しかできないんだよ!!
仕方ねぇだろ。
けどなんか悪いやつな気はしない…が、絶対こいつは朔鈴那のこと好きだな。
これは絶対言える。
自信がある。
「あ、あの…もう、そろそろ…私の席で話すのは…」
「ちょっと待って!鈴那、なんで眼鏡とかはずしちゃったの?」
「そ、それは…」
そんなところで口ごもる必要なんかねぇのに…
本当のこと言えばいいだろ。
「俺が外せって言ったんだよ。」
「麗音さんが…?」
「麗音って呼べって言ってんだろ、湊。」
「…なんで麗音がそんなこと言うの?」


