「じゃ、デートするか。」 「はいっ。」 鈴那の手をつかんで、歩き出す。 町はこんなに輝いているものなのかと、少し疑問に思うくらい、輝いて見えた。 閖にも昴にも湊にも雅にも、恭華さんにも… それ以上の、もっとたくさんの人に感謝の気持ちを伝えたい。 もちろん、今はいない… 麗奈にも………… 「れお、くんっ…!」 「!!?」 今俺を呼んだのは、鈴那だよな? 幻聴じゃないよな? 俺のことを麗音って… 前も少しだけ呼ばれたけど、 あのあと鈴那がいじめられ始めたからな… すぐ戻ったんだ。