眼鏡をとっただけでこんなに人の印象が変わるものなんだな〜
とつい感心してしまう。
よし、今度は髪だな。
「ゴムは自分でとれ。」
そう言うと、朔鈴那は自分の髪を結っているゴムをほどく。
よく従えるな…すげぇ順応力。
自分で言うのもアレだが、俺は一切そーゆーのは従わない主義だからな。
「ちょっと後ろむいて。」
ゴムをとって自由になった髪をすく。
朔鈴那の髪は、サラサラで、今まであったどの女よりも綺麗な髪質をしている。
「お前って茶髪なんだな。
染めた?」
「いえ…茶色は地毛です。」
「ふーん、俺と一緒だな。」
「えっ…でも、今は黒…」
「黒に染めたの。」


