「あの…私は何でここに連れてこられたんでしょうか…?」
しばらく黙っていた朔鈴那が口にだした言葉に思わず驚く。
…なんで、と聞かれると返答に突っかかる。
ってかなんでだ?
自分でもよくわかんねぇー
気がついたら自分家にきてた…みたいな?
あーけど、元をたどれば、こいつの素顔が見たかった…から?
そうだ。それだ。
「お前のその眼鏡と、髪型、直そうと思って。」
実際嘘はついてない。
黒渕のだて眼鏡っぽいやつに、後ろで1つにまとまっている髪。
確かにこれは地味だ。
時にはおさげだったりもすると聞いたことがある。
……美少女って言われるくらいだからこれをどうにかすれば、
きっと可愛くなるんだろう…


