「きっと彼の気持ちは本当なんじゃないかな?」


「……」


ひすいさんの言葉を聴いて、私は初めて今まで枢義君に貰った言葉を思い出していた。



「鈴那ちゃんが好きなら俺はそれだけでいいと思うけどね。」


「ありがとうございます!」


「鈴那ちゃん初めて笑ったね。その方がいいよ。」


「はい!」


なんとなく元気を貰えた気がした。

なんとなく勇気を貰えた気がした。


なんとなく頑張れる気がした…。










けど、気づかなかった。
この光景を枢義君が見ているなんて…




まだ知らない。
これから起こることがきっと神様が私に与える最後の試練になることを……────










*鈴那side(END)