「まだ気にしてたんだ。大丈夫頭を上げて。」
ぐれんさんは優しく私の頭をポンポンと撫でる。
初めて会ったのは、私がまだ11歳でぐれんさんは高校三年生の時だった。
ざくろさんが私をかばって引かれた後
一番最初に来たのはひすいさんだったけど
その後にぐれんさんに会った。
あの頃のぐれんさんはもうめちゃくちゃ怖くて
私を責めてるわけじゃないって分かってはいたけど
近づき難い人だった。
でも、今では…
「あれは事故だよ。それに悪いのは車の運転手だし。
だからさ鈴那ちゃんは気にしなくていいんだよ。」
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