昴の家からの帰り道… 「す、ずな…?」 目の前の歩行者用の道を歩く鈴那を見た。 けど、一人じゃない。 隣には、大学生か社会人ぽい男の人がいる。 ……どこかで見たことがある…。 サッカーのU23の日本代表…の真崎ひすいだ…。 なんでそんなやつと、鈴那が? それに鈴那は笑っている。 俺の考えは悪い方へと進んでく。 「ダメだ、そんなこと考えちゃ。」 必死に忘れようとした。 けど、帰り道も次の日も俺の頭の中を占めるのは、 鈴那と真崎ひすいのあの二人の姿だった。