「あの…ここは…」
「俺の家。」
…ですよね…
きっとそうでしょうね。
目の前にはいかにも高級そうなマンションが…
こんなところに住んでるなんて…凄い。
住んでる世界ごと違うんじゃないの、って思っちゃう…
マンションのなかに普通に入っていく枢義さん。
慣れてるんだろうけど…
私は無理!
足がすくんで動けない。
「ちゃんとついてこい。
こんなところでとまってると邪魔だろ。」
そう枢義さんに言われ手をひかれてエレベーターに乗せられた。
どこの階まで行くんだろう?
それしか考えることがなくて、凄くドキドキして、
本当今すぐ死んじゃいそう……。


