新学期が始まり、3週間近くたったある日。 最近はずっとお昼は6人で屋上が当たり前になってきた頃。 「鈴那、指どうした?」 「えっと…あの…」 鈴那の右手の親指と人差し指、左手の中指にバンドエイドをしている。 なんかあったのか? 口ごもってるし… 「教科書で切ってしまいましたのよ。」 「はっ!?大丈夫なのかよ?」 「はっ、はい…」 教科書で切る…か… なんか悪い予感がする。 「鈴那、ちょっときてくれるか?」 「…はい。」