「…確かに。」 「まぁそう心配する必要はない。 いざとなれば雅がいる。 表面的なものなら防げるだろう。」 …表面的なのはな。 陰でやられても鈴那はきっと言わない。 俺らが気づいてやらないといけないんだよな…。 守れる自信はある。 けど…もしかしたら… いや、この先は考えるのはやめよう。 それから授業がはじまり、終わっていった。 これから起こる、悲劇の始まりに気づくこともできずに―――……