「麗音君!あの…好きです…!!」


「ごめんね、気持ちは嬉しいけど…」


「分かってます。
先輩に彼女がいることも…
もともと覚悟してたので、聞いてくれてありがとうございました!」



そして目の前から走り去っていく女。


今回のは聞き分けが良さそうだったな…

名前…なんだっけ?
確か楠川とか言ってたよーな…


ダメだ思い出せねぇ。



「麗音!」


俺を呼ぶ女の声。
一応さっき言ってた彼女ってやつ?

どうでもいいんだが…


「ん?」


けど返事しねぇと怒られるんだよな…


「何してるのそんなところで。また告白?」


お前もその1人だろーが。

ってかこいつの名前なんだっけ?


「あぁ、そんなとこだよ。」


やべー、思い出さねぇと…

ひろ…なんとかってかんじだったような気が…

廣田?だったか??


「相変わらずモテるわね、麗音は。友菜不安〜」


あぁそうだ、友菜だ。

廣田友菜。

単純な名前のくせに…覚えらんねぇ(笑)


「俺が好きなのは友菜だけだよ。」


なわけねーけどな。



思ってないことを口にしながら、友菜に軽いキスをする。


本当どいつもこいつも一緒だよな〜

もっと人の本質見抜けっての…