俺が落とすって決めたんだ。
落とせねぇ訳がねぇ!!
「あの、ありがとうございました。」
「別に。」
深々と頭を下げる朔鈴那。
お礼を言うなら、俺に惚れろ。
そう言いたくなる。
こいつは他の女と違って、俺に対しても何も思ってないみたいな目をしてる。
それが嬉しいような、むかつくような不思議な感覚なんだ…。
「それじゃ、失礼します!」
「おい、待て!」
「はい?」
何してんだ俺。
呼び止めてどうすんだよ。
「やっぱ予定変更。
俺についてこい。」
「えっ!?でも…」
「俺に感謝してんだろ?
だったらついてこい。」
どこいこうか…
連れてくるのはいいけど、どこにいく?
いっかい家連れてこう。
本当はこんなつもりじゃなかったけど…
仕方ない。


