優真の反対を押しきって、朔鈴那の腕をつかむ。
「教室まで送ってく。行くぞ。」
「あっ…はい!!」
腕を掴んで校舎に入ると、周りのやつらがなにかヒソヒソいい始める。
「なんで、枢義さんがあんな地味女といるんだ?」
「確か廣田ふったとか…」
「次はあの女おとす気か?」
「まぁなんにしたって、枢義さんなら楽勝だな」
お前らの会話、丸ぎ声なんだけど…
別に俺がなにしよーとお前らには関係ないだろ。
ったく…
……朔鈴那、最初は攻略しがいがあると思ってたが…
やっぱり、俺には向いてないのか…?
いや、けどまだわかんねぇだろ。


