「鈴那ちゃーん!」


大声で朔鈴那の名を呼んだ。

俺はもちろん、周りのやつら、殆どは突然の優真の行動に声も出なかった。




「鈴那ちゃん見っけ!」


優真のその言葉に我にかえる。
元はと言えば、そいつを探しにきたんだよな…



「えっ、あの誰ですか?」


「それはあとで教えるからとりあえずついてきてよ♪」


気がつくと優真は朔鈴那の席に行って、何か話していた。


しばらくすると、優真は笑顔で…
朔鈴那は俯いたままこっちに歩いてきた。



「おい、優真。こいつになに言ったんだ?」


「それは秘密。
麗音っちも鈴那ちゃんもついてきてね」


「分かったよ。」

「は、はい」