「…れ、お……お…て。」


んー
誰か呼んでる?


「麗音っち!起きてってば!!」


ガツンッ!


「いってーな!」


完全に目が覚めた。


なるほど、さっき俺を呼んだのは優真だったのか。


「だって麗音っち全然起きないからさ〜」


「まぁいい。
見つかったのか?」


「ううん。いなかった〜
もう分かんない!
麗音っち、放課後も探すかんね!!」


「はぁ…」


なんかもう諦めても良くね?

興味薄くなってきたんだけど…



それにいないなら元も子もねぇし。


「さっ昼休み終わっちゃう!戻るよ!!」



「はいはい」



俺っていつから優真に振り回されるようになったんだ?


そんなことを思いながら、優真と教室に戻った。