健太くんの胸にうずくまっている女の子に気づいた。




泣いている女の子を、慰めるように、健太くんも抱きしめていた。



だれ…?




あの女の子___。





私は、分からなかった。



ただ、一度も見たこともない女の子…。



健太くんが、知らない女の子といることに、



悲しくって、



少し悔しくって。



泣きながら走ってその場を離れた。