あたしは、看護婦さんに車椅子に乗せてもらって…
待合室でお茶を飲みに行くことにした。
「なぁ、病気?」
「え?うん…」
「そっか…。俺、鈴木爽汰。お前は?」
「鈴木、爽汰?……あ、あたしは岩佐桃花」
「俺のこと、知ってんの?」
鈴木、爽汰ってどこかで1度聞いた覚えがある…
「え?あ…知らない」
人違いかもしれないし…
「岩佐かぁ。じゃあ、さっちゃんでいいか?」
「えっ?さっちゃん?」
「あぁ、岩佐の“さ”でさっちゃん」
「いいよー」
「俺のことはさ、爽ちゃんでいいよ」
「わかった。爽ちゃんね」
彼は、その方が呼びやすいだろ?と笑った。

