ねぇ、好き。上


「水野さん」



「…え?」

千尋は、目を丸くしてその声をかけた人物をみた。






誰かと、思ったら凛が千尋を呼んだ。





凛は、あたしをみながら言った。


「桃は、俺の妹だから。桃の彼氏でもないから、あんま責めたりすんなよ?」


妹…


そっか…。


あたし、妹なんじゃん。



凛は、彼氏でも何でもない…


ただの…“お兄ちゃん”なんだ…。





そうだよね…








あたしだけなんだ…







凛のことが好きなのは…




あたしだけ…











凛は違うんだ…





あたしのことは、家族愛の好きで…




恋愛観の好きじゃないんだ…






あたしは、凛のただの妹。



妹と言っても、血は繋がってないし…

法律上だけ…








当たり前…。


当たり前なことなのに、


何かを期待してた…。






凛は、あたしのことを何も思ってない。






あたしは、何を自惚れていたんだろう…




バカみたい…






本当バカだよ…。