「水野さん」
「…え?」
千尋は、目を丸くしてその声をかけた人物をみた。
誰かと、思ったら凛が千尋を呼んだ。
凛は、あたしをみながら言った。
「桃は、俺の妹だから。桃の彼氏でもないから、あんま責めたりすんなよ?」
妹…
そっか…。
あたし、妹なんじゃん。
凛は、彼氏でも何でもない…
ただの…“お兄ちゃん”なんだ…。
そうだよね…
あたしだけなんだ…
凛のことが好きなのは…
あたしだけ…
凛は違うんだ…
あたしのことは、家族愛の好きで…
恋愛観の好きじゃないんだ…
あたしは、凛のただの妹。
妹と言っても、血は繋がってないし…
法律上だけ…
当たり前…。
当たり前なことなのに、
何かを期待してた…。
凛は、あたしのことを何も思ってない。
あたしは、何を自惚れていたんだろう…
バカみたい…
本当バカだよ…。

