「あ・・・れ・・・・?」

「どうした?」

あたし・・・・あたしの名前って何・・・?

「おい!?」

「わ・分からないです・・・・・自分の名前が思い出せませ・・ん・・・・」

最後の方は何故か涙がこみ上げてきて上手く話せなかった

「名前が思い出せないって、どういうことです?」

「わかりません!分からない!思い出せないんです!!」

何がなんだか自分でも分からない!
頭が混乱して涙が止まらないよ・・・・

 ―スッ

突然あたたかいものに包まれた

「落ち着いたか?」

それは、原田さんに抱きしめられていてびっくりしたのと同時に
とても安心できた

「あ・・・・ありがとうございます・・・・・」

そう言うと原田さんはフッと微笑んだ

「あんた、では今なぜここにいるかも分からないんだな?」

「はい・・・・」

「・・・じゃあ、いつまでの記憶があるの?」

多分、斎藤さんと沖田さんであろう人物にそう聞かれた

「えっと・・・・・・」