「なんだ?あれ」

屯所の門の所に何か黒いものがいる

平助と見に行くと

「人だ・・・男が倒れてる!」

そこには、血まみれになった人が倒れていた

「男だぁ~?あの浪士共の仲間か?」

「いや、それはないだろう。死んでいた浪士の数は教えられていた数と同じだったからな。」

「じゃあ誰なんだ?」

その場にいた全員が考えたが、もちろん分からない

「ていうか、生きてるの?その人」

総司が言ったと同時に

俺は倒れている人に触れた

「・・・・生きてはいるが、すごい熱だ・・・!」

「仕方あるまい。連れて行こう」

斎藤にそう言われ、俺はこの人を持ち上げた

 ―フワッ

は!?

「ん?どうした?佐之」

「あ・・・いや、なんでもねぇ・・・・」

なんだ?こいつ

持ち上げた時の違和感を抱えながら

俺達は中へ入っていった