「もしもし今日ゴメン」


龍は海斗に電話をした。


「ゴメンじゃ済まねぇよ!
おまえが電波届かない腹いせに
龍の客、名前なんだっけ?
あのデブ医院長婦人だよ!!
龍くん電話出てくれないぃ〜って
そいつが俺に八つ当たりして来て
俺のStrawberryトークで、なだめて
やっと静かになったと思ったら
飲みを強要し始めてさ、、、
だから新人達を付けておいたよ!」


店内の音と海斗のマシンガントークが
耳に響いて痛いのに、
ストロベリートークなんて
全く想像できないと龍は笑った


「まじで、ありがと。医院長婦人
って伊部里歩サンでしょ?
あの人は酔うとヒツコイけど
席立てば大丈夫だよ」

龍は薬局で
消毒液やケガの薬などを選んでる

「そぅそぅ伊部里歩!イベリコ!
ってか、
おまえ今日どうしたんだよ!!」


龍は両手に抱えられない位の
薬をレジに出した。

「…ちょっと色々イッパイあって」


「あのホームレス女か!?
絶世の美女なのか??」


龍は少し慌てた
「はっ?なんで知ってんの?」


「道で見たからだよ!!
キレイなの?
顔が見えなかったんだよね〜
で何隠してんだよ!」


海斗とは中学からの付き合いだ
怪しまれてるのが、とても伝わる


「和男は視力が悪いもんな顔見れなかったんだ…。
また今度話す」

「カズオって本名で言うなぁ!
今日の埋め合わせは焼肉でな!」


龍は一安心した。

「はぃよ!じゃあ後宜しく!」