龍はとても色気のある
端正な顔立ちをしていた。

その顔立ちを特に引き立てて
いるのが冷たさを感じる
鋭い瞳だった。



「あ〜っ居た!!龍!!」
海斗は、やっと見つけだした

「龍!!客が待っているし!
太客も来るぞ〜!」



しかし龍はドコか違う方向を
見つめていて気がつかない


「おーい!!龍!」
新人が無駄に大騒ぎしている
海斗を止めようと声をかけた。
「信号が青になるまで
待ちましょうよ」

海斗は一瞬イラッとしたが
信号が変わって龍が来るまで
黙って待つことにした。

「しかしアイツさっきから
何を見てるんだ?路駐の車で
見えねぇし。」

海斗のイライラをよそに


龍の見つめていたのは
一人の女だった。