「オレも同感だな」
「キミまで…」
「母さんが亡くなったことと水城が母さんとの繋がりがある限りオレもコイツと魔法都市を救うぜ。ついでにお前のこともだ水城」
「篠原くん…」
弥生は二人が強い意志で言ってくれると信じていた
「じゃあ悠太くんが会議及び“第二の魔法都市”計画に参加することを決定とします。皆さん反対はないですよね?」
スッと目を細めながら会議室全体を見る
そして誰一人反対することなく会議が続く
「じゃあ続きを始めます。“黒羽”の活動が活発となっているいま、この10年の動きについて…蓮斗よろしく」
「…あぁ、わかった」
今のところ“黒羽”の情報を一番持っているのは蓮斗だ
蓮斗は前に出て説明する
「“黒羽”はブローカーから“何らか”の情報を入手したあとある実験の開発に没頭してらしい」
「ある実験の開発?」
「はい」
“何らかとはまだ分かりませが”と付け足すとスクリーンを取り出しある画像を見せた
「笹良、これは?」
「数日前に“黒羽”と思われる人とブローカーの写真です」
「取り引き現場の押さえたというわけか…」


