魔法都市



――その頃MEEOでは…

「マナさんは行かなくて良かったんですか?」

マナにそう問いかけたのは華澄だった
洸の秘書のためてっきり一緒に会議に参加すると思っていたのだ

「私はいいのよ。奏と洸…それに弥生さんが代表で行ってるんだもの」

「そうですよね…」

「つーかさ…悠太は?なんでアイツ居ねぇんだ?」


悠太が居ないことに圭斗が気付く
一緒に待機している華澄、咲哉、要も彼が居ないことに気付く

「あ…ホントだ」

「マナさん…篠原くんは?」

「……」

「マナさん?」

華澄の質問に黙るマナ
“第二の魔法都市”を作る計画がバレたと知らされ、挙げ句に会議に参加すると知らされたマナはまったくその事を知らない四人にどう説明しようかとこの一週間悩んでいたのだ

「姉さん…ホントのこと話してよ。僕たちはもう子供じゃないんだよ?MEEO(ここ)に入ったときから覚悟は決まってたんだよ?」

「咲哉…」

「マナさん話してください」

「お願いします」

「……わかったわ。篠原くんのこともすべて話すわ。」

四人の真剣な表情を見てすべて話すと決めたマナ