「夕紀の…」
「子供がいたのは生前聞いてたが…」
「夕紀と同じ魔法使い…」
奏が悠太を紹介すると周りがざわざわし始める
まさか夕紀の息子である悠太が母親と同じ道を行くとは誰も考えていなかったからだ
「危険なのは百も承知ですよ。何度も水城から覚悟の確認されてたし」
悠太のその言葉に奏はクスッと笑う
「で?皆さんどうしますか?彼を会議及び例の計画に参加させますか?」
「……」
奏の問いかけに一斉に黙るなか一人だけ手を挙げ発言する者がいた
「あたしは賛成よ」
そう言ったのは弥生だ
その横で蓮斗も手を挙げ賛成したのだ
「蓮斗…弥生さん…」
弥生は奏は任せてという風にウィンクする
「皆さん良く考えてみてください。夕紀の次に強い魔法使い奏と夕紀の血を受け継いでる悠太くんですよ?ある意味最強じゃありませんか?」
「た…確かにそうだが…」
「二人が子供だからといって侮ってはいけないと思うわ。それにこれは私の意見だけど…夕紀はこの魔法都市の運命を託した気がするのよ。ここにいる皆さんがそう思ってるんじゃないですか?」
「それは―――」


