魔法都市



蓮斗は奏の近くまで行き壁に寄り掛かり腕を組む


「では、会議を始めます」

すると、一人手を挙げた人物がいた
それは奏だった

「奏…?」

「どうしたの?」

「この会議及び“例の計画”にもう一人参加させたい人がいるんだけど」

奏の発言に周りがざわめく
彼女の近くにいる蓮斗も驚いていた

「もう一人?このことを知ってるのは上の上層部だけよ?あなたなに考えてるのよ」

「だからだよ、弥生さん」

「え?」

「とりあえず入ってきて」

「失礼します」

「え…っ」

会議室のドアを開けて入ってきた人物に弥生と蓮斗は驚いていた
その他の人たちは驚いたあとざわめく

「彼は自分から志願してきたのよ」

奏の言う“彼”とは悠太のことだ

「そうでしょ?篠原くん」

「あぁ」

悠太を見た上層部の一人が奏に意見する

「水城!なぜここに一般人を連れてきた!?」

「彼は一般人なんかありませんけど?」

「なんだと?」

上層部の一人の意見に怯むなく平然と答える奏

「篠原悠太。MEEO所属の魔法使いで…あの篠原夕紀の息子」

「なっ…なんだと…」