魔法都市



アリアは無言で微笑む
二人の嫌な予感は当たったのだ

「出来ればお願いしたいんだけどなぁ」

「何であたしたちなんですか?」

「他にいるはずですよね…?」

二人の反応にクスッと笑う

「あたしたち教師の中では一目置いてる存在なのよ。特にあなたをね」

奏を指差す

「人を指差さないでくださいよ」

「まぁ…奏は別の意味で有名だからな」

「あんたまで何言い出すよ圭斗!」

「えー…だって事実だろ?」

「松橋くんの言う通りよ」

「……」

奏はやれやれといったいう感じでため息をつく

「水城さんはあのMEEOに所属して今の魔法使いの中で最強と言われているのよ」

「最強かどうか分かりませんけど…実践授業には参加すればいいんですか?」

「えぇ、もちろん。松橋くんは?」

「オレで良かったら参加しますよ」

「ありがと、二人。じゃあ3日後にあと二人連れて来てね。場所は魔法科の実践演習場」

そう言うとアリアは本を持っていき図書室を出て行く

「……で、あと二人どうすんだ?奏」

「決まってんじゃん」

奏は心当たりがあるのかフッと笑う

「……?」