「……ねぇ、圭斗」
手を動かしながら奏が圭斗に話しかける
「ん?」
「あたしたち…何でこんなことしてんの?」
「……暇そうな感じだからだろ?」
「だからって…だからって…」
奏はいっぱいに息を吸い…
「何で学校の図書室の整理なんか頼むんだよー!」
……と、思い切り叫ぶ
もちろん図書室全体に奏の大声が響く
「うっせーぞ!奏」
「納得いかないんだよ!圭斗だってそうじゃん」
「そりゃ…そうだけど…」
そう、いま奏と圭斗は学校の図書室の本の整理をしている
奏たちが通う能魔(のうま)学園は能力者と魔法使いの2科がある学校だ
だが、一般人も通ってる普通科もある
「先生たちはオレが能力者と魔法使いだって知ってっから頼んだんだろう」
「そうかも知れないけどさぁ…」
「一般人がこんなことでなんかやらかしたら危ないし」
「……」
圭斗の言葉に何も言い返せない奏
稀に何かない限りは何の力を持たない一般人の人には危険は無いが、何かあった時のために能力者や魔法使いが何人が一般人の普通科に混じっている
ジャッジメントの咲哉と要もその一人だ