魔法都市



魔方陣から奏の使い魔の黒猫のクロが現れる

『呼んだ?』

「しばらく蓮斗に付き合ってあげてくれない?」

奏は蓮斗を指差す

『蓮斗か。久しぶりだな』

「あぁ。久しぶり」

『奏、蓮斗に付き合うのはいいが何をするんだ?』

「情報収集よ」

『ふぅん…。それなら気軽に協力するよ』

「助かるわ。ありがと」

奏はクロの頭を撫でる
そのあと今までのことを話す

『ふむ。なるほど…』

「しばらくは扉(ゲート)を通せるようにするから行き来は自由にして」

『わかった』

「じゃあ、クロを借りるな」

「うん」

蓮斗はクロを連れてさっそく情報を集めをしにいく


「ふぅ…」

奏は一息付くと椅子へと座る

「長くなりそうね…」

ため息混じりにそう呟くと一冊の本を開く
そこにはMEEOを作ったときに撮った写真が挟んであったのだ
写真にはまだ小さかった奏と夕紀、弥生、洸とマナが写っていた

「……」

懐かしそうに目を細めながら見る

「必ず仇は取ってこのセカイを変えるからね…夕紀さん」

そう言い本をしまい、出て行く奏であった