魔法都市


『簡単なことじゃないのはわかってる…。夕紀には子供があるから負担掛けれないし』

『でも…』

『もし奏になにか合ったら私が責任取るわ。それにあの子が別のところに行くことになったら首を縦に振らないと思うわ』

その言葉に一同は黙る

奏のことだからもしこの話をしたら首を絶対に縦に振らないはずだと
それに彼女の母親の瑠奈になにかあったら頼むと言われていた

その"責任"をいま果たせなくてどうすると思った

『私も弥生さんが引き取るなら賛成です』

シーンとした空気を破ったのは灯だ

『灯さん…』

『朝田さん、アナタまでなにを…』

灯は決心して言う

『弥生さんの言う通り簡単なことじゃないのも奏が他へ行きたがらないのも園長である私が良く知ってますし見てきました』

『…………』

『園長であるいまの私に何が出来るかなんて限られてるし彼女の幸せを願うのが精一杯なんです。だから…』

灯は弥生のほうを向き

『弥生さん、奏のことをよろしくお願いします』

そう言って深くお辞儀をした
灯も引き取り人が弥生なら安心だと思ったのだ

『灯さん…』

そして今まで黙ってた宮原が立ち上がる