「ここならどんなに傷付いても平気だし二重に結界張ってるから上には響かないからね。実践訓練には向いてるのよ」

奏の説明にへぇ、と納得する一同
安全も考慮されてる上に見た目はただのビルの建物にしか見えず碧人がいる最上階から奏たちがいまいる地下の所々には結界が張られている

敵から守るためでもあるが個人情報からも守るためである

「まあ、説明はこれくらいにして特訓始めようか」

「特訓始めるのは構わないが特訓する理由をまず教えてくれ」

「それもそうね」

いきなり呼び出したと思いきや特訓します、なんて言われても納得がいかない悠太
特訓をするそれ相応の理由が無ければ意味がない

黒羽がいつ動くか分からない状況にあるが奏は一旦深呼吸して落ち着いてから特訓をする理由といまの自分たちのチカラがどれだけあるかを試す必要があることを話す

「まず特訓理由…それは来るべきときに備えるため。研究施設の件で近いうちに動くってあの女が言ってたでしょ?だからその日のために今以上に強くなる必要があるの」

一つ目の理由を話すと手で2で作り二つめの理由を話す

「そして二つめは今のみんなのチカラじゃ黒羽には勝てないからよ」

奏はまっすぐ迷いのない瞳を全員に向ける