ふと立ち上がる奏に声を掛ける
彼女はクスッと不敵な笑みこぼす
南雲はいやな予感がして、それは見事に的中した
「久しぶりに特訓でもしようかな」
「……特訓とは…」
分かっているがとりあえず確認という意味で聞き返すと決まってるでしょ、と語尾にハートが付きそうに笑顔になる
そして満面の笑みで答える
「特別訓練に決まってるじゃん。特別訓練と書いて特訓だよ?」
「いや、うん…分かってるけど…」
奏の笑みがいつにも増して怖いと感じた
実は以前にも特訓が行われた
それは華澄や圭斗がMEEOに入って間もない時だ
二人とも能力的には高いほうなため訓練をきちんとすればもっと強くなると思い修行と課して奏が直に相手をしていた
(あー…。あいつの特訓って鬼っていうくらいキツイって聞いたこと…)
奏は特訓は鬼とも地獄とも言われてるくらいだ
だけどそれにより確実に個々のチカラは高まりいつも倍発揮すると評判が良い
個人的な方法でチカラを強くしている者も多いが実践に近い特訓が一番効率が良い
「特訓始める前に研究員は全員魔法使いか能力者だったりする?」
「いや、確認出来た分には半分ってところかな。あとは一般人だが科学や研究に頭が回るヤツらばかりだ」


