本部に入り受付をしたあと奏が使っている特別指揮官室へ向かう
今日南雲が来ることは誰も知らないのだ
「とりあえず第二魔法都市計画のことは知ってるわよね?」
「まあ、黒羽に潜入する前に聞いてたからな。どれくらい進んでるだ?」
「8割ってところかな」
部屋に入るなりパソコンを開くと詳細を見せる
南雲も第二魔法都市計画のことは知っていた
ずっと本地区にいなかったためどのくらい進んでいるかまでは把握はしていない
「だいぶ進んだな」
「計画実行はまだちょっと先になるけどね」
「……なるほどな。ヤツらはそれ知ってんのか?」
「知るはずないわよ。夕紀さんから私に受け継いで計画進ませてるんだし」
そりゃそうか、と納得する
計画実行と行っても第二の魔法都市は"何か"が起きない限りは実行には移せない
魔法都市と作りもほとんど変わらないのだから
「良くもまあ、こんな膨大な計画進ませたな。お前の体そろそろ限界なんだろ?」
「魔法も能力もまともに使えないのがね…」
リミッターさえ外してしまえばそれなりに使えるだがそれだと余計に負担がかかる
ただでさえ奏のチカラは強すぎるため影響はいろんなところに及ぶだろう