「朱理」

「別にあなたに口止めされたから言わなかったんじゃないのよ。……黙ってたほうが利口だと思ってただけよ?」

「分かってる…」

二人の会話についていけてない悠太たち
なにより、百合華が朱理の母親という事実がみんな驚いていた

確かに朱理は苗字を名乗っていなかった

「私の本名は黒羽朱理。本来なら情報屋としているためあまり名前名乗れないのよ…」

「でも朱理ちゃんは名前を名乗れないのはそれだけじゃなかったんだよね?一からオレたちに説明してほしい」

「悠太くん…」

「そうよ朱理!私たちMEEOメンバー以前に友だちじゃない?」

「華澄…。分かったわ。話しても構わないわよね?奏、洸さん」

朱理は同意を求めるように奏と洸たちに目を向ける
悠太たちよりも前からMEEOに入っていたたも内部情報も知っている

それよりも奏とどう知り合ったのかさえほぼ誰も知らないのだ

「別に構わないわよ」

「ああ、話してキミがスッキリするなら反対はしない。それにキミはもうこの組織な大事なメンバーだ」

「洸さん…ありがとうございます」

それから朱理は今までのことを話し始めた
百合華の研究、実験、そして奏との出会いから今までのことを