「咲哉くん、パソコンで記録取るようにお願いしたけど見せること出来る?」

「あ、はい。できますよ」

ちょっと待ってください、と言うとパソコンに電源をいれてデータを取っていたUSBを入れる

カタカタと慣れた手つきで操作していき記録していた画面を出すと奏と百合華が向かい合っている姿が映る

百合華の立体映像(ホログラム)はパソコンの画面にもハッキリ映っているのかわかる

「……この人は?」

「見た事ない人だな?」

華澄と圭斗、要が疑問に思っていた
もちろん悠太も百合華を見るのも初めてなため誰だ?と不思議そうにしている

咲哉は一緒に調査をしていたので知っていたが何も言わない

そして奏は話していいものか確認をするようにちらっと横目で弥生、マナ、洸、蓮斗を見るとそれぞれ頷き、話せという風に合図を送る

「その女性(ひと)は黒羽百合華。元魔法管理委員会に所属していて独立したあとに魔法・能力開発研究グループ黒羽を立ち上げた本人」

「えっ…」

「黒羽ってあの事件の!?」

「そうよ」

奏の説明に一斉にザワつく
百合華のことは噂程度にしか知らないみんな
すると華澄が百合華の顔をしてふと呟く

「あれ?この人誰かに似てない?」