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次の日
「ん…」
先に目を覚ましたのは奏だ
ぼやっとした視界に見覚えのある天井がはっきりとした
そっと首だけ動かして状況を把握すると近くにはなにかの機械音
そして腕には点滴の針が刺さっていた
……ああ、また倒れたんだ
そう思い出した
「え、は?な、なんで…」
体を起こすとベッドに伏せながら寝ていた悠太の姿があった
イマイチ状況がまったく理解出来ない状態だ
もぞっと動くと小さく声を上げてハッとして起き上がる
「お、おはよ水城」
「おはよ、篠原くん。どうしてアナタがいるの?それに…ここ…」
「お前またぶっ倒れたの覚えてないのか?蓮斗と咲哉がここまで運んだらしくてオレは別件でケガしたから手当てするために来たら寝てたんだよ」
「ああ、なるほど…」
(あのあと倒れたんだ…)
黒羽百合華と対峙したあと倒れたことを思い出した奏
そのあとの記憶がないらしい
軽く悠太が説明すると納得しあの二人は弥生のところに報告しに行ってくると言い出て行ったことも説明する
奏が目を覚ましたことに安堵をしていると誰かがノックをして来た
「あ、はい」
「いい。オレがいくからお前はそこにいろ」
「ありがとう」


