それから数日後
少し体を休めてた間、予想してた通りまた施設の出入りがあるという動きがあった
こちら側の動きが警戒されてる証拠だ
「奏さん、この辺りでいいですか?」
「そうね」
奏、咲哉、蓮斗は別の建物の屋上にいた
他の者に勘づかれないように奏が周りに結界を貼る
「……ここでなんとか情報入ればいいけどな」
「そうですね。ずっと空振りですし…」
今までの努力は報われること無く空振り続きに二人のため息が漏れる
誰が、なんの為に、どんな目的で出入りしているかすら掴めていない
先日の奏のイライラもそれが原因だ
「二人はいつも通りにカメラへのアクセスよろしくね」
「わかりました!奏さん気をつけてくださいね」
「ありがとう。咲哉くんをよろしくね蓮斗」
「ああ、分かった」
そう言って奏はその場を離れた
二人はパソコンを起動させて今回奏が潜入する建物のカメラのアクセスを始める
すると、蓮斗が画面を見てなにかを考える
「蓮斗さんどうかしました?」
「いや…なんでもないよ」
(この建物どっかで…?)
その考えは的中することなど知らずにいた
その頃奏は気付かれないように慎重に建物に入る


