それから三人は連日ずっと施設をしがらみ潰しに調べていく
夜遅くなったりするため朝は眠気との戦いだ

ジャッジメントからの招集に掛かる時がある咲哉が不在のときは二人で行っていた

……そんな仕事は1ヶ月以上続く

「……いい加減なんの収穫もないってどうゆうことよ」

多少イラつきながら向かったのは図書館だった
あれだけ三人で研究施設を調べてるのに何も情報得られないことに腹が立った奏は朱理を訪ねることにした

「……朱理、いる?」

「あら、奏じゃない。最近ずいぶん忙しそうだけど大丈夫?」

「大丈夫じゃないわよ!まったく…」

あらあら、と呆れた様子の朱理
裏でなんの調査をしているかは筒抜けなため手助けをすることにした

不機嫌な奏をなだめるように小声で「紅茶入れるからこっちに」と言い関係者以外入れない立ち入り部屋に通す

「……で?なにがどうしたわけ?」

カチャ、といい香りのする紅茶をテーブルに置く

「朱理も知っての通り、現在使われない研究施設に誰かが忍び込んでる件よ」

「それは察してるけど…。咲哉くんと蓮斗さんと行動してたんじゃないの?」

「……あんたそれ知ってたの?」

「そりゃ情報屋だし」