『あ、見えます!』
『とりあえずひと通りパソコンでそっち見てんだけどなにも無さそうなんだよな』
パソコンで時折画面を入れ替えながら見るが奏以外特に何か写ってるものは無かった
部屋が薄暗いというのもある
「まあ、それは同感。魔法で壁から電磁波感じるから電気は一応通るんだけど人の気配が全く無いのよね」
『そうですか…。蓮斗さん、次どうします?』
『ん、あぁ。奏、お前はとりあえず各部屋を確認しつつ屋上まで行ってくれ。なにかあれば連絡入れるから』
「分かったわ」
そう言って一旦通信を切る
電気や電気系統の魔法使いや能力者はこうゆうのに敏感だ
奏もその一人だ
(屋上つったって…まだ距離あるけど暗すぎて気味悪いわね)
そんなことを思っていると月明かりが一番照らされている部屋から光りが漏れる
その部屋が気になったため咲哉に連絡を取る
「咲哉くん」
『あ、はい。どうしました?』
「いま、あたしがいる場所確認出来る?」
『えっと…はい、確認出来ますよ?』
カタカタとキーボードを慣れた手つきで操作していくと画面越しに奏を確認する
「どうした?」と蓮斗が口を出す


