「まあ、得意ですけど…それとこれがなんの関係が?」
不思議そうに首を傾げたあとまとめてある資料に目を通した
ジャッジメントではすでに報告は聞いているがこうゆう施設への調査は管轄外になる場合がある
「研究施設もそうだけどスーパーやコンビニとかで絶対に付けられている物といえば?」
「はあ…付けられている物?」
突然クイズ形式で質問をする奏
曖昧な返事をしたあと考えると「あ」と思い出したように小さく声を上げる
「監視カメラ…ですか?」
「えぇ。監視カメラがあるなら半年から二年未満内ならカメラは壊れる可能性も各部屋にあるパソコンやデータさえ破損や消されて無ければこっち側から仕掛けること…可能だと思わない?」
「なるなど…。と、いうワケはオレを呼んだ理由ってのは」
咲哉は奏の考えていることを当てる
……それは咲哉のパソコン技術で施設内のカメラにアクセスさせることだ
そんなこと出来る人間など限られている
「……ハッカーになれと?」
「仕事上だから上の連中から許可を得てるわよ」
ほら、と許可申請の同意書を見せる
仕事上だから許可を取ることなど奏には簡単に出来る
(相変わらずすごいな奏さん…)


