しばらくしてからウエイトレスがケーキセットを運んでくる
奏はチーズケーキにコーヒー
咲哉はチョコレートケーキにオレンジジュースだ
お互い一口食べると「美味しい」と口を揃えて言う
数口食べると思い出したように咲哉が口を開く
「あの…奏さん用があるんじゃ?」
「ああ、そうね…」
奏は自分たちの周りに薄く結界を張る
はたから見たらただ仲良くお茶をしてるようにしか見えない
咲哉もそれに気付く
「……何かあったんですか?」
「ジャッジメントでもこれの報告くらい聞かされてるんじゃないかしら?」
スっと取り出しテーブルに置いたのはこの間話にも上がってた研究施設が使われてる件だ
「ああ…これうちにも上がってたやつ。ってことはやっぱりMEEOや魔法管理委員にも上がってたってことですよね?」
「そ。それで蓮斗とあたしが一週間後に捜査することになって弥生さんからパソコンが得意そうな子と組んで欲しいって話なのよ」
パクッと一口食べる
その内容を咲哉に簡単に説明する
「……それでオレを呼んだ理由ってのは?」
「咲哉くん、パソコン得意でしょ?」
いつもバックアップとしていろいろナビってくれるし、と付け足したあとにズズっとコーヒーを飲む


