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ー二日後ー
奏は近くのレストランに居た
こないだ電話した相手と待ち合わせするためだ
パソコンが得意そうな人とは奏にとっては"あの子しないない"と思っていた
携帯の画面をタップしながらいろいろ調べていいると……
「奏さん!」
「お、来た」
元気な声で名前を呼んだのは咲哉だ
奏がこないだ電話をして今日待ち合わせしていた相手とは咲哉のことだ
「お待たせしましたー」
「良いのよ。あたしも今来たし。……ごめんね、ジャッジメントも忙しいのに」
「大丈夫ですよ!何かあればこっち優先しろって先輩達から言われてて」
「ふふっ、咲哉くんは信頼されてるのね」
「い、いえ…奏さん程じゃ…」
奏に褒められてれて俯く咲哉
彼にとって奏はすごく憧れている人でMEEOや学校で先輩同然である
咲哉をMEEOに入れたのは奏だったのだ
「あの、それでお話って?」
「とりあえず何か食べよっか?今日はあたしが奢るから」
こういう時は甘えなさい、とウインクすると「じゃあお言葉に甘えて」と、言いウエイトレスを呼びケーキセットを頼む
あまり緊張を与えずに軽くお喋りをしながら話をしようという奏ならではの咲哉への気配りだ


