奏はMEEOの特別総指揮官として“黒羽”に関して情報は見逃せないのだ
あの日のような出来事が二度と起こらないために
「つーかさ…魔法図書館に“黒羽”の情報なんてあんのか?」
「あるわよ。これまでに起こった小さい事件から大きい事件の記載も保管されてるし」
「へぇ…」
「知り合いが蓮斗と同じ情報屋で魔法図書館の管理人なのよ」
「……お前何気に顔広いよな」
「そう?普通じゃない…?」
(いや…普通じゃねぇし。改めてコイツの凄さがわかった気がする…)
悠太は心の中で呟くがさすがに口が裂けても言えないと思ったらしい
「華澄ちゃんたちには言わなくていいのか?」
「華澄たちに指示出すのは洸の仕事だし。あたしは勝手に動いていくし、情報収集は蓮斗に任せっぱなしはなんかね」
「なるほど…」
「みんなと居ると情報集めにくいところもあるし」
いろいろと考えている奏に悠太は感心していた
時々、本当に同じ年なのか、と疑ってしまう程にそう思っていた
「そっか…」
その時、誰かがドアがノックしてきた
「はい、誰?」


