魔法都市



「その頃から黒羽が能力開発研究や魔法について研究し始めたって話なのよ。だけど、それは表向きの話」

「え…?」

どういう意味なのかさっぱり分からない悠太

「表向きは研究開発して素晴らしい成果をあげて人々から信頼を集める。だけど裏では黒魔法の研究をしてたんじゃないかって魔法管理のほうでそうゆう噂があるのよ」

「じゃあ黒羽が10年前の事件が起きるまで誰もそれに気付かなかったっていうのか?」

「おそらくね。ただ黒羽の目的が全然見えないのよ」

「目的ねぇ…」

黒羽の情報は魔法管理委員会や蓮斗ですらほとんど掴めていないのだ

黒羽が能力開発·魔法研究に関する研究グループには詳しい資料や情報がまったくないのだ

「あいつらさ…黒魔法を研究してなにしようとしてんだろうな」

「この綺麗な魔法都市が気に入らないだけだと思うけどね」

「は?」

「この都市の人口の半分以上が特別な力を持ってるでしょ?だから不公平だって思ってんじゃない?」

「確かに特別な力を持ってない人たちから見りゃ羨ましいって思うよな」

「あたしは危険な力だと思うけど?」