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華澄の説教後、奏は特別総指揮官室にいた
もちろん悠太も一緒だ

華澄、圭斗、マナ、咲哉、要には洸と弥生が会議の結果を伝えられていたため奏の口からはなにも言う必要はなかった

「篠原くん、これが“第二の魔法都市”完成図よ」

奏はパソコンの画面を悠太に見せる
彼は奏の向かい合って座りコーヒーを飲みながらパソコンの画面を見る

「へぇ…大して今の都市と変わらねぇな」

「零地区だけを除いたから確かに変わらないけどその分面積を広くしたから建物とか増える予定だし」

「予定?」

悠太はコーヒーはズズッと一口飲むと聞き返す

「うん。“第二の魔法都市”自体はもう完成してるからあとはみんなが移動して空き地に店とか家とか建てるのは自由なんだ」

悠太は今でも信じられないでいた

こんな大規模な計画を10年前から立てていて一度は白紙になるかと思いきやたった一人の女の子がその計画を完成させて実行させてしまったとは口が裂けても本人の目の前では言えないと思っていた


「なぁ」

「ん?」

悠太はふと、思っていたことがあった